株式会社リケン

ピストンリング博物館

ピストンリングの機能

B-4 トップリング

具体的に1本毎に、ピストンリングを見てみましょう。
ガソリンエンジンに多く使われているサンプルを紹介しましょう。

外径φ86mm×幅1.2mm×厚さ3.1mmなどと寸法表示します。
自由な状態での写真です。
自由合い口寸法は9mm程あります。
この合い口を閉じると、外側に開こうとする力でシリンダー壁に密着します。
この力を張力と言います。
外観形状を見てみましょう。写真手前が外周の摺動(しゅうどう)面※1になっています。

トップリング

トップリング

次は外周面(摺動面)の拡大測定結果です。右側がピストンリング外周の摺動面です。1000倍の倍率での測定結果ですが、微少な凸球面になっているのがわかります。数ミクロンメーター(1μm=1/1000mm)の凸曲面がご覧頂けるでしょう。高速で油膜を形成するのに重要な役割を果たします。

外周面には、CrN(窒化クロム)という硬質皮膜がPVD法で形成されています。窒化処理や硬質クロムメッキなどの表面処理も多く使用されています。

  • ※1 摺動(しゅうどう)とは、物が滑って動くこと、の意味です。