株式会社リケン

ピストンリング博物館

機能を満たす技術

C-1 ガスシール性(1)外周の真円度と面圧

ピストンリングは合い口※1を閉じたら真円になって、外周がぴったりシリンダー壁に接していなければなりません。これなら外側を燃焼ガスが吹き抜けることはありません。ところが面白いことがあるのです。合い口をはさんで、反対側までの面圧※2は一定ではなく、望ましい「面圧分布」というものがあるのです。測定結果を紹介しましょう。

リングの面圧分布形態

これを、ピストンリングの合い口が開いている自由合い口形状の状態で作り込むのです。コンピューターで計算した桃型形状のカム(作ろうとする形状 の模型)に倣(ならわ)せて加工します。ダイナミックに上下動する合い口を持つピストンリングは、単に真円だけでは最良のシール特性を発揮するとは言えないのです。最適なエンジン特性に合わせて設計し製造されるのです。

  • ※1 リング装着及びばね性を得るために円環を切断した部位
  • ※2 シリンダ壁面に作用するリングの半径方向圧力。