難解なエンジン内の現象をいかにつかむか。

学生時代は何を学びましたか?

元々、自動車を含む機械づくり全般への興味から大学を選んだため、4大力学(機械力学、材料力学、流体力学、熱力学)に限らず、電気系、情報処理、応用設計科目等にも大きな興味を持って勉強していました。

リケンを選んだ理由は?

「自動車用エンジンのエネルギー損失」に関する研究が大学時代の卒業研究テーマであったため、エンジン部品に触れる機会も多く、ピストンリングに代表されるリケン製品が如何にエンジン内で重要な役割を果たしているかを実感していました。さらに、一見するとサイズも他に比べて小さく構造も簡素な部品にも関わらず、精度要求が非常に高く、エンジンの性能を大きく左右していることも大きく興味を惹かれ、自分もそのような製品の開発に携わりたいと思い、リケンへの就職を決めました。

現在の仕事内容は?

実機エンジン・単体試験機・CAE技術を用いたエンジン内の現象解析、それらの技術をベースとした製品の研究開発および不具合事例の要因解析と対策品評価を主な業務としています。また同時に、エンジン内現象の計測技術およびCAE技術の研究開発、学会活動等を通しての外部(大学、他企業)との技術交流も重要な業務の一つです。

いちばんうれしかったエピソードは?

自分は「モノを設計し、つくること」自体に非常に面白みを感じる人間であるため、自分で設計・製作した試験治具で思い通りの結果を出し、新しい製品の開発や客先でのアピールに成功したときにうれしさを感じます。高温・高圧・高速で作動しているエンジン内の現象は、複雑で難解です。それらの現象を明確かつ理論的に説明するためには、それまでの経験や知識をいかに実現象に応用し当てはめることができるかが重要で、時には既存のものには囚われない発想も必要とされます。そのため、常に新しいことに対するチャレンジであり、それを乗り越えたときが一番「うれしさ」を感じるときだと思います。

自らの成長につながったエピソードは?

私は入社して数年後、母校である東京都市大学(旧武蔵工業大学)大学院工学研究科へ2年間の国内大学院留学を経験させていただきました。目的は専門知識および解析技術の向上でしたが、私にとっては会社を離れ、年齢も近く熱意溢れる学生達と共に過ごすことによって再度自分を深く見つめ直す良い機会にもなりました。さらに、自動車関連企業との繋がりが非常に強い研究室に所属していたため、自動車メーカーや部品メーカー、オイルメーカー等で同様に解析業務を行っている方々と直接お話しさせて頂く機会も多くあり、改めて外部からの視点で見たリケンを認識することができただけでなく、様々な経験と知識を得られたことがなによりの成果であったと思います。

リケンの魅力は?

基本的には、仕事上でもなんでも「こうしたい、チャレンジしたい」といった事に関して、その理由を明確に説明できる事は当然必要ですが、否定はされない所だと思います。上司や先輩との関係も必要以上に形式張ったものではなく、職場内の風通しも良い環境だと思います。

今後の目標は?

この数年間だけでも、製品性能や品質への要求は目まぐるしく変化しており、また、国内メーカーの海外生産の増加に伴いリケン製品もより一層海外生産の重要性が高まっていることが肌で感じられます。我々のような機能解析部門も例外ではなく、直接海外のお客様とやりとりをする機会も増えていますし、技術や知識の向上が常に求められています。これに対し、「受け身」でいるのではなく「能動的に」動き、提案する事の出来るエンジニアを目指していきたいです。

  • リング生産技術部 材料表面処理開発室 材料表面処理課 廣田 和彦
  • リング製品技術部 製品開発室 製品設計課 斎藤 功
  • リング製品技術部 機能解析室 望月 和矢
  • ピストンリング部 スチール製造一部 表面処理課 改善係 貝羽 健吾