次世代の皮膜を生み出したい。

学生時代は何を学びましたか?

液晶ディスプレイ向け薄膜トランジスタの配線微細化に関する研究を行い、学問的には熱力学、拡散、半導体に関する知識を中心に学習してきました。その他研究室の生活で身に着けた英語論文の書き方やプレゼンテーションの方法、実験の進め方といった技能は現在でも役立っています。

リケンを選んだ理由は?

材料知識を活かせる製造業で、製品の幅広い範囲に携わることができ、高度な専門的技術を有しているという条件に絞って就活を行っていました。リケンを選んだ決め手は、説明会で社員に感銘を受けたことです。一般的には有名でないが、エンジンの性能に大きく影響する、ピストンリングという部品について非常に熱を込めて話していた姿が印象的でした。

現在の仕事内容は?

主として陸舶用大型ピストンリング(直径400~980 mm程度)の外周摺動部に用いられる溶射処理技術を担当しており、新溶射皮膜の開発から市場品の調査まで、溶射技術に関する事柄全般を仕事としています。

いちばんうれしかったエピソードは?

新しい溶射皮膜の量産立ち上げが完了して自分の手から離れたことです。開発の途中からではありましたが今の職場に異動してからずっと携わっていた皮膜であり、入社後最初の開発業務であったこともあって非常に思い入れのある皮膜となりました。

自らの成長につながったエピソードは?

若手技術者の交流を主眼とした関係会社への出向を1年間経験しました。出向先は日本メッキ工業株式会社(以下日本メッキ)という会社で、メッキや溶射などの表面処理を行う会社です。日本メッキではリケンの時と同じく溶射を担当し、溶射の実作業や歩留まり改善などを行いました。当時はまだ溶射を担当してから日が浅かったので、溶射処理の現場を経験できたことは非常に有意義であったと感じています。1年という短い期間であったこともあり、担当業務では大きな結果は残せませんでしたが、連携の深化として現場作業員の方々をはじめとして多くの日本メッキの方々とよい関係を築けたと思います。

リケンの魅力は?

部署内や部署間の風通しがよいところ、規模のわりに福利厚生がしっかりしているところ、若手も活躍できるところ。

今後の目標は?

表面処理は製品の寿命や性能に大きな影響を与える重要な技術です。当面の目標は現在担当している溶射で次期の主力を担えるような優れた皮膜を開発することです。

  • リング生産技術部 材料表面処理開発室 材料表面処理課 廣田 和彦
  • リング製品技術部 製品開発室 製品設計課 斎藤 功
  • リング製品技術部 機能解析室 望月 和矢
  • ピストンリング部 スチール製造一部 表面処理課 改善係 貝羽 健吾