特許出願で開発の楽しさを実感。

どんな学生時代でしたか?

学生時代は主に材料に関して学び、大学院ではセラミックスのイオン電導体を用いた化学センサを研究テーマとしていました。現在の仕事に直結する内容ではありませんが、問題の解決法を導くための考え方など、この頃に身に付けた基本は今も役立っています。

リケンを選んだ理由は?

子供のころから自動車に強い関心があったため、自動車関連のメーカーに勤めたいと考えていました。リケンを知ったのは学内の会社説明会です。独立した自動車部品メーカーとして確かな技術力を持っている点を魅力に感じました。

現在の仕事内容は?

入社直後は製造に近い部門で、ピストンリングの中でもオイルリングと呼ばれる部品の品質及び工程改善に取り組んでいました。
現在は新製品である波動減速機の開発を担当しています。すでに先行メーカーがある上、競合他社との差別化技術の開発や量産工法の検討などやるべきこともたくさんありますが、日々やりがいを感じています。

いちばんうれしかったエピソードは?

私が開発している波動減速機は特殊な伝達機構を有していることからいくつか欠点があります。その欠点を改善するため、自分のアイディアを試作品として形にし、改善効果が数字として表れたときは嬉しかったです。波動減速機は加工メーカーからも「難しい」と言われるほど作製難度が高く、実際の改善効果がイメージしにくかった分、予測通りの効果が得られたことが自信になりました。

自らの成長につながったエピソードは?

特許出願の経験です。新製品を開発する上で特許を出願することは、他社との差別化という観点から非常に重要になります。そんな中、波動減速機に関する特許出願は、私がこのチームに異動して初めての大きな案件となりました。過去に出願された関連特許の調査から従来技術との差別化案の検討及びその試作から評価まで一通り実施しました。その中で開発業務の面白さを実感し、自分も一段階成長できたと感じた出来事です。

リケンの魅力は?

自分の意見を多く反映してもらえるところですね。品質改善に携わっていた頃は週に3回以上もディスカッションの時間がありましたし、現在の製品開発部門でも日常的に意見交換が行われています。さまざまな立場の人たちの意見を検討し、採用していく環境そのものが、品質の向上や新技術の開発につながっているのだと思います。

今後の目標は?

開発中の減速機関連の商品を市場に出すことが今の第一目標。その過程でさまざまな知識を吸収し、多様性がある技術者に成長したいと思っています。
入社以来、製造から開発へと経験を積んできたので、将来は学生時代に学んだ材料の知識を生かせる部門で仕事をしてみたいとも考えています。また、当社は波動減速機以外にも樹脂ギアや電波吸収シートなどの製品も開発しています。こうした技術は次世代車にも生かされる可能性がありますし、自動車以外の分野でも話題になる製品を開発できたら面白いですよね。

  • リング技術開発部 製品開発室
  • 技術統括本部 新製品開発部
  • 精機部品事業部 製品開発室製品開発二課
  • リング技術開発部 先行開発室
  • リング技術開発部
  • ピストンリング事業第一部 表面処理課