機能を満たす技術
C-2 ガスシール性(2)側面(上下面の平坦度)
そこでピストン溝とピストンリングの間の隙間(すきま)をしっかりシールする技術が要求されます。
右図は、ピストンリングがシリンダとピストンリング溝に各々密着してガスの流れを防いでいます。ピストンリングを通過して漏れるガスはピストンリング合口からとなります。しかし、ピストンリングが浮き上がっていたり、上下面の平坦度が不足していたらガスが漏れてしまいます。ピストンリングの上下面は精密に研磨仕上げされます。上下同時に研磨仕上げして、表面粗さは1ミクロンメーター(1μm=1/1000mm)程度になっています。そうなんです、ピストンリングは外周と下側の側面で、しっかりとガスシール(気密)を保つのです。