ピストンリングの機能
B-2 基本機能
引用 『エンジンはこうなっている』グランプリ出版
ガスシール機能
燃焼ガスの膨張でピストンが働き、動力が発生します。
その燃焼ガスの機密を保つのが、第1義的な機能です。
膨張行程の他、吸気、圧縮、排気の各工程でも機密性は重要です。
簡単には、これらを総称してガスシール機能と言います。
熱伝導機能
ピストンの熱を、冷却されたシリンダーの壁に逃がします。
高温の燃焼ガスに接しながら、ピストンやピストンリングが安定して長寿命を確保できるのは、この熱伝導機能が効果を発揮しています。
オイルコントロール機能
潤滑油としてのエンジンオイルを、適量(必要最小限の量)だけをシリンダー壁に残して、余分なオイルは掻き下げる機能を持っています。
これらが、主なピストンリングの機能です。
多くの場合、3本のピストンリングがセットになって、これらの機能を総合的に果たします。
引用 『エンジンはこうなっている』グランプリ出版