学生時代は何を学びましたか?
金属材料学全般を学んでいました。内容は、自動車部品等にも使用される非鉄金属合金の時効挙動の研究や、核融合炉用部材に成膜するタングステン溶射皮膜の熱特性・放射性同位体保持特性の調査です。
リケンを選んだ理由は?
日本を牽引する基幹産業である自動車関連で、金属材料に関わることができる仕事を探していました。リケンはピストンリングにおいて国内のみならず海外でも広く販売を行っていることに加え、新製品開発にも積極的に取り組んでいることが魅力でした。
現在の仕事内容は?
現在は、主に欧米・中国など海外向けのターボシールリング関連の業務に携わっています。製品設計から試作品評価、量産計画の立ち上げまでの広い範囲に関わり、生産設備の改善や治工具設計も行います。海外向け製品はそれぞれに規格やルールが違うので難しさがある反面、面白さもあります。
いちばんうれしかったエピソードは?
入社後のローテーションで柏崎工場に配属となり、工程の生産性向上に取り組んだ際に、主に設備改善を担当しました。加工・検査時間の短縮について提案し、予想通りの結果が得られたときはうれしかったです。この改善を含む工程全体の生産性向上については、社長表彰を受けました。チーム全員で成し遂げた成果であり、複数の部署と連携しながら得た結果でもあったため、達成感も大きかったです。
自らの成長につながったエピソードは?
入社前は生産現場に関する知識がなかったので、柏崎工場での経験はすべてが新しい勉強となりました。ここで生産工程全般を学んだことで、開発から製品化までの流れが理解できたのです。おかげで現在は、「これを製品化するにはどんな生産体制が必要か」を常に考えながら開発に取り組むことができています。
リケンの魅力は?
職場の風通しが良く、若手・他者の意見も大切にしてくれる風土ですし、要望すれば活躍の機会も与えてもらえます。私自身も新人の頃によく意見を聞いていただいたので、自分も後輩たちに同じように接していきたいです。
福利厚生においても、休暇取得に積極的ですし、社宅・寮を利用することができ、大変助かっています。
今後の目標は?
今後は生産設備のデジタル化を進めていかなければなりません。私の世代はもちろん、先輩の世代にとっても新しい取り組みなので、積極的に知識を得ていきたいです。
そして、今後の自動車業界ではEV車が主流になるかもしれませんが、リケンにはしっかりとした基礎研究のベースがあることが強みですので、将来も自動車に関わり続けていきたいです。