自分の作品が、海を越えて広がっていく。

学生時代は何を学びましたか?

物性・化学の両方を学び、卒業テーマとしては水素吸蔵合金について極低温化での電子の振る舞いなどを研究していました。エンジンや機械とは関係のない分野でした。

リケンを選んだ理由は?

自動車に関連する仕事に就きたいと考えていました。リケンを知ったのは大学の先輩の紹介です。国内外の自動車メーカーを相手に仕事をしているところに魅力を感じました。

現在の仕事内容は?

新しいエンジンに対して、客先のニーズに応えられるようなピストンリングの仕様を設計しています。そのために自動車メーカーと仕様の打合せや、技術的な相談をしています。他にもピストンリングの図面作成、新技術を量産化するため設計・製造・品質保証部など社内会議のとりまとめも仕事です。設計部署であるため図面を描くだけでなく、客先への提案・さらに社内での調整など、ものづくりの原点となる仕事を行っています。

いちばんうれしかったエピソードは?

自分が提案したピストンリングがお客様に採用いただけたり、量産化されたときが最もやりがいを感じます。新しいエンジンに対して客先がどんな事を求めているか情報をとり、それに応えられる仕様を考えないといけません。先輩や上司、他部署との連携を取りながら生産性や要求を満足するピストンリングを決めていきます。これらをまとめるのは苦労しますが、自動車メーカーのお客様に提案した内容を受け入れられたときは達成感があります。

自らの成長につながったエピソードは?

入社3年目のとき、ゲストエンジニアとして自動車メーカーへ出向しました。ピストンリングについて勉強しながら、エンジンの勉強、お客様とのコミュニケーションなどを学び、これが後の経験となりました。同期や身近な先輩・後輩にも入社まもなく国内外に出向したりと、若い社員に活躍のチャンスが多くある会社だと思います。
また、2017年から3年間ドイツの関係会社へ出向し、欧州顧客のエンジン開発をサポートしました。言葉の違いによるコミュニケーションに苦労しただけでなく、顧客要求に対して素早いフィードバックを求められるなど、日本とは異なる環境でした。それでも日本で学んだことを活かしながら、徐々に現地の顧客と議論できるようになりました。海外勤務でも分からないことは上司や先輩へ相談でき、国内からのサポートも十分に受けられます。若い社員も海外で活躍できるチャンスがある会社だと思います。

リケンの魅力は?

日本国内だけでなく、海外とかかわりのある仕事ができます。さらに自ら主担当となり社内だけでなく、客先や海外の仕事など重要な仕事を担う事ができます。これらの仕事を若い社員にも積極的に与えることが特徴だと思います。

今後の目標は?

今後の自動車産業は電動化が進みますが、アジアの一部地域においてはエンジンの新規開発が今後も期待されます。リケンのピストンリングが世界で使われるよう、海外メーカーに積極的な提案を行えるようにしていきたいと考えています。

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